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インターナショナル?

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爆弾テロだけに、もう少しスケールの大きいものを期待してしまった分、ちょっと当てが外れた読後感。
でもこの、当てが外れた、という幕切れは、安保闘争、学生運動のしりすぼみな感じに似ていてそう考えると面白い。
結局なんだったのだろう、そして今は学生たちは何を考えているんだろう?
私の教師たちは60年安保組からいたので、それはそれはなかなかだった。打倒アメリカだったし、打倒日の丸君が代天ちゃんだったし。自分たちもそう思ったし。自分たちが学生の頃は打倒げんりしゅぎ、だったかな?でも、世論は、総評解散、国鉄民営化、組合の有名無実化、、、で、若者は赤旗しらずばかりだ。
いいたいことは議論しないですぐ掲示板書き込み。
お互いの意見を聞き合わない、幼稚園状態。
平成維新を起こしたいなら、学生は学生運動してみてはどうかしら。
学費が高すぎる!教育費が払えないものは派遣社員行き?不安をあおるな!学問に自由を!平等で質の高い教育を受けられる権利を!立て、万国の生徒たち!インターナショナル!

# by mgal2o4 | 2008-06-19 09:46 | SF/サスペンス

半藤一利

知らなかった、、
お名前を、よく太平洋戦争DVD編纂者で拝見していたのでてっきり右翼系の戦争解説者と思ってました、ごめんなさい!
しかも、漱石先生の縁者の方だったとは!(松岡譲と筆子さんの娘さんがお嫁ちゃん)

俳句紹介を中心に、「〜と解く、そのこころは」のノリ加減で、漱石の分析本であると私は解釈いたしました。
そう、、、すごいのよ、、中国の漢詩の造詣が。
なんだか竹林の、白濁する山並みの、悠久なる川の流れのいにしえの匂いと言うか、そういうものが漱石の文学に感じる。漢字遊び、言葉遊び、情景だけでなく嗅覚も刺激されるような文章がすきやわぁ〜〜
漱石ファンには必読物、ですね。



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# by mgal2o4 | 2008-06-14 12:08 | 随筆エッセー

八十日間世界一周

少し前に、テレビでジャッキーチェン出演の本作脚色の映画があり、原作をきちんと見たくて借りてきた本。
ジュール=ベルヌの本はうちには他に子供用の「海底2万マイル」がある。この本の原作も、ガリバー旅行記を凌ぐものがあるが、本作は娯楽読み物として楽しめる。
当時のフランス人の文化水準の高さも感じられる。作者の、かな?
本の解説に、この本のモチーフになった逸話が紹介されている。ヴェルヌ少年は11歳のときに一目惚れした少女に珊瑚のネックレスを買おうとして単身,外国に行く貿易船に潜り込んだ経験をしている!
坂本龍一が娘の美雨さんに「今の自分の98%は10代で吸収したもので成り立っている」とのたもうたそうだ(朝日新聞6.1おやじの背中より)。こどもたちには、うまく、冒険してもらいたい。もちろん、ヴェルヌ少年は陸路でまっていたパパにこっぴどくしかられたそうだけれど、この経験があったからこそ,この好奇心、情熱あればこそ、本作品がある。
作中はまぁ当時的な差別感情はあるけれどもハラハラドキドキ楽しめる。
映画もおもしろかったけれど、本では断然,フィリアス・フォッグファンになりますよ。八十日間世界一周_d0109900_11144235.jpg八十日間世界一周_d0109900_111527100.jpg

# by mgal2o4 | 2008-06-01 11:16 | SF/サスペンス

アルジャーノンに花束を

SMAPの「心の鏡」って連想して、ふと手に取っただけの本でしたが、この人の「24人のビリー=ミリガン」は仰天ニュースでも紹介されてたし、「アルジャーノン、、」は気になってた本だった(ここでは短編が載せられている)のでこの本買おうかなぁって思っている。心理学は人間とは何かを考える科学で、それはちょっと哲学で、脳味噌の見せる魔法で、人間の限界が自覚できる学問だと思うのです、それは不思議な事でもなんでもなく、身近い話だと思う。
「心の鏡」っていうのは相手にあわせて自分の人格がかわる、、、映し出してしまう主人公の話だけれど、そういうことをやってのける人間の進化した大脳?の持ち主こそが救世主だったり、独裁者だったり、犯罪者だったり、歴史上の重要人物になったり、、、して?アルジャーノンに花束を_d0109900_11123981.jpg

# by mgal2o4 | 2007-10-22 11:13 | 短編

アメリカのモーパッサン

「O-ヘンリー短編集」のほうは軽くてラク。
あとがきにこうかいてあったけど、モーパッサンより楽しんで書いてる、思想とか無い感じ(笑)アメリカ人だなぁ〜って感じ。モーパッサンよりいい人間だよ、、、。

「自省録」のほうは長田弘「記憶の作り方」で、氏が森とかにふらっと散歩に行ってひとりきりになって読みたいと思ってカバンにポンって突っ込んで行く本、って紹介されてたので借りてみました。マルクス=アウレリウス=アントニウスって、はい、世界史で習いましたよ〜ローマ皇帝ですよ。
書物の偉大な所はまさしくここにあるのよね、、、何世紀も前の皇帝のつぶやきが読めちゃうのよ、、、
この、岩波文庫の表紙がなつかしー、、これ買いたくなっちゃったなぁ、、、でも、もう無いよね。サキちゃん!神田連れてって!!アメリカのモーパッサン_d0109900_14224929.jpg

# by mgal2o4 | 2007-05-31 14:23 | 短編